在来工法による数寄屋造り・化粧造り。最高級の城屋根住宅 【対応地域】東京・埼玉・茨城・栃木・千葉・神奈川・福島・その他

住宅施工例

福島県須賀川市 玉木邸

工事開始から竣工までおよそ9ヶ月。
総合計建坪80坪の2階建て(母屋)+平屋建て(隠居)
須賀川市の中心街に建つ2階建て数寄屋造り住宅。

屋根は一文字瓦葺き
外壁は真壁造りで漆喰仕上げ
腰壁部分はしぶき板貼り
外部全体をキシラデコールで木部を塗装し保護
下屋軒桁には杉丸太の一本物の桁を使用

玄関桁も丸桁、玄関柱も丸柱、下屋の屋根は銅板葺き。
なんとこの家、柱はオール5寸(15cm)角・ヒノキです。
その他、大黒柱(ケヤキ)、飾り柱、カウンター板など無垢材の博物館と言わんばかりの銘木がふんだんに使われている数寄屋造り住宅です。

玉木様のお家紹介 ピックアップ

屋根の瓦 いぶし瓦(土瓦)使用 一文字葺き

数寄屋造りの瓦は、白っぽい色のいぶし瓦で、軒先がすっきりとした一文字葺きです。

軒先の瓦が丸い形をしていないまっすぐな仕上がりになります。しかもこの現場の鬼はこの様なまさしく鬼という瓦を使用しました。

鬼はお客様の好みにより人それぞれ異なり、家の雰囲気まで異なってきます。
一番目立つ部分にこの鬼!これぞ和風です。




床暖房

数寄屋造りといえ、オール電化です。床暖房も設置しました。

電気式の床暖房を主として使用しています。
施工さえ間違わなければ故障はまず考えられず、メンテナンス不要です。
施工・設置も簡単で、大工さんが床貼りの前に線を床下に下ろし、テープで仮固定。その上に仕上げの板を釘打ちに注意しながら打ち付けるだけの簡単施工で仕上がってしまいます。

床暖対応の無垢板もありますが、弊社では無垢の板は生きている以上、隙間が空いてしまう可能性があるため使いません。この場合、建材の床暖対応の板を使用しています。
貼った時は無垢で満足しても、すぐに隙間が空いてしまっては一生の家ですからきちんとした説明により納得していただけます。


廊下の天井

中廊下から玄関を見た部分のメインの天井です。
廊下の中心に格天井をベースにした天井。

白木の格天井と黒い焼き杉を交互に貼り、インパクトを与えています。左右には一般的に竿縁天井ですが、中心の黒のインパクトが強いので、玄関に入った瞬間のイメージはびっくりするほど素晴らしい天井です。

一般的な形を組み合わせることてで、こんなに立派な天井が出来ました。建築は無限だなぁと感じました。


サクラの床板

真っ赤な仕上がり。この板はサクラです。
サクラは狂いが出なければいい物です。

太くて大きな材料であれば探せば見つかるでしょうが、板物になると中々見つかりません。見つかったとしても、高価な物となってしまいます。

この板材は、お客様が20年間、板物にして倉庫で寝かせた板材を加工した貴重な床板です。
中には狂ってしまい、短く切ってしまったものもありますが、さすがに素姓の良い板ということもあり、仕上がりはご覧のように最高です。現物はさらに最高です。中々見ることの出来ない床板です。


ケヤキの階段

階段材にケヤキを使いました。
材料の枚数でいえばケヤキもヒノキも集成材も同じかも知れません。

しかし、ケヤキなどの堅木は加工が大変です。
重くて、堅くて、狂いやすくて・・・。材料の準備だけでも手間がかかります。

そんな堅木の代表のケヤキを使った階段です。
黄色く輝くこの色気と木目がたまりませんね!いつまで見ていても飽きません。


客間と床の間の仕切り戸

客間と床の間の仕切り戸です。
杉の一枚板を使用した建具です。
中間部には明るさ確保の為、組子を入れてデザインにも工夫しました。

建具に決まりはありませんので、形、大きさは希望の通りつくることが出来ます。

建具は室内の顔と言っても過言ではありませんので良い物をお勧めしています。


大阪格子の間仕切り戸

居間と廊下の間仕切りには大阪格子の建具をつくりました。極めて細かい桟の入った格子戸+障子で、格段の紙貼り部分が外れると格子戸となる。
冬は障子を付けて使用し、夏には上部の障子部分の桟を外し、網戸のように風邪を抜く事が出来る建具です。

高価な建具ですが、ご希望があった場合には製作が可能です。格子戸に変木の柱。これが数寄屋造りです。
丸太でも変木でも、うすい板材も何でも家にしてしまいます。つくり方は無限大です。家づくりを楽しみましょう。