在来工法による数寄屋造り・化粧造り。最高級の城屋根住宅 【対応地域】東京・埼玉・茨城・栃木・千葉・神奈川・福島・その他

住宅施工例

東京都台東区 山名邸

ヒノキ材  180×210  180×240 のヒノキ材一式
製材所へ訪れた職人たちも驚く梁材、柱材の山。
このヒノキの山が大都会、東京へ行くこととなる。
このヒノキの材料(梁・柱)を含む構造材だけで500万相当。




山名様のお家紹介 ピックアップ

基礎工事

構造設計の日本の第一人者今川憲英先生の構造設計より導かれた基礎の配筋です。
こんなすごい基礎配筋は初めて見ました。
木造建築なのにビルでも建つのではというくらいの重圧を感じます。




加工した材料

すべての材料が特大で規格外。
何が大変かというと規格外なので機械がはまらないのです。
穴が貫通しないのです。
そのため、通常は使うことの無いロングドリルを購入し穴を貫通させ長い柄のついたノミで穴を叩き割り貫通させたり、人力で柱ホゾを挽いたりと職人の技と技術の結晶という建物です。
一つ一つのホゾは単純でも組み上がりが非常に楽しみなきざみでした。
作業場中がヒノキのいい香りに包まれた時期でした。


模型

構造計算によって各梁の大きさが複雑に設計図に示されていましたので、職人全員に家の形を教えるために、模型を作ってみました。
私の模型は、実用的な模型です。
柱は赤と黒、梁は太さごとに黄色と緑に色割けをして材料の使い方と墨付けの間違い防止にしようと思い、今回に限って作ってみました。
この成果は、言うまでもありませんでした。
建て方時に間違いはありませんでした。
大きな、また、変わった建物ほど慎重になりますので間違いは減ると思われます。


通し柱に適した山の木

9mで180角のヒノキの通し柱は買おうとしても簡単には見つかりません。
予算もありますので自分の目が何よりの頼りです。
安く、いいものをお客様に提供する。
近隣の山の持ち主から直接仕入れた木で製材して調達しました。
大自然に囲まれた環境だから出来る調達方法です。


建て方

3階部分の建て方です。
桁の高さは9m・・・高いです。
都内にヒノキ材の極太材で組み上がりました。
これだけの太さがあれば揺れも違います。
レッカーで建て方を終えた2日後、東日本大震災がおきました。

後日、建物の水平をもう一度見直し、工事を再開しました。
しかし、この地震により材料の調達が困難になり、また地元福島・茨城の応急処置などにより工程が大幅にずれ込んでしまいました。

化粧梁

180×210のヒノキの化粧梁が芯々455間隔に入りました。
写真ではスケールがわかりませんが凄いとしかいえません。
このサイズの梁でも中々見ることは出来ないのにこの間隔で入っているわけですから。
しかも、真っ白いヒノキ材です。


床コンクリート仕上げ

木造住宅ですが床はコンクリート仕上げです。
木造とコンクリート造りの融合です。
木造構造体(梁)とコンクリートをスクリューボルトとワイヤーメッシュを介し力を伝達しています。
引っ張りの木材と圧縮のコンクリート、お互いの長所と短所を補い合ったスペシャルな構造体の完成です。








銅雨樋

特注で製作した銅板雨樋です。
奈良の職人手作りの一品です。豪華の一言です。
このデザインは鯉をイメージしたものですが、ほかにも希望によりいろいろ雨樋が出来ます。
雨樋でも外観の演出をグレードアップさせています。


ヒノキ風呂

ハーフユニットバスを使用してヒノキ風呂を製作しました。
水の心配の部分をユニットで作っているので3階に作っても安心です。
自由自在に作れるハーフユニットバス。ヒノキ風呂には最適ではないでしょうか?


掃き出し窓

掃き出し窓です。お客様希望により木製のペアガラスで製作しました。
木製ということで雨の心配はありますが知識を費やし万全の窓を作り上げました。


明り取りの三角窓

妻壁の三角を使用した窓です。
もちろん特注のガラスを使用しています。
高い位置につけられていますから沢山の明かりが部屋へと入ってきます。
和室に注ぎ込む朝日は実に爽快です。


居間 格子戸+障子

日中は細かい縦格子の格子戸。夜は障子をさらに閉める。
この縦格子。よく見ると杉の色の白い部分と赤い部分割合が山型に表現されている
細かい細工のされている建具です。
左右の戸袋の部分格子戸と障子を終い込めば全開します。


外観

外部の防火規制をクリアーした下地の上に、愛媛で製造している焼き杉を縦貼りしました。
この焼き杉の板は焼き具合も決めて発注したこだわりの板材でした。
黒い仕上がりは実に重圧感があり高級です。
門は施主様からの支給された昔からある門に柱を足して補修し、屋根を葺き替えて、取り付けました。柱を足すというのも技術が必要ですので重要な部分です。

門の扉は吊り式にし土の影響を受けないようにしました。
材質はヒノキの柾目板を使い仕上げました。
都内の防火地域に「外壁が無垢の仕上がり」であることに意義のある木造3階建て長期優良住宅です。